水滸伝や三国志・岳飛伝といった歴史小説を書くことで有名な北方謙三さん。
その北方謙三さんの最新作チンギス紀。
もちろんあの歴史上2番目に大きな領土を広げたモンゴル帝国を作った男チンギス・ハーンの物語です。
今回は、チンギス紀の1巻を読んだ感想を紹介します。
チンギス紀1巻火眼のあらすじは?
物語は、テムジン(チンギス・ハーンを名乗る前はテムジン)が逃亡する所から始まります。
テムジンが10歳の時、父のイェスゲイがタタル族に殺され、一つにまとまりかけていたモンゴルの各部族が再び台頭します。
キャト氏(テムジンの部族)、タイチウト氏といった多数の部族があり、テムジンの弟ベクテルがトドエン・ギルテ率いるタイチウト氏に寝返ろうとしたため、弟をやむなく殺します。
そして、弟殺しの罪を追われるテムジンは南の金国(今の中国)へと逃亡します。
逃亡の途中様々な人達に助けられながらも生き延びたテムジンは、自分を鍛え、再びキャト氏へと戻るところまでが、火眼の内容です。
チンギス紀1巻火眼の評価は?
私の評価は100点満点中90点です。
内容もとても良く、面白いです。
特に、テムジン一人に焦点が当たっているのではなく、テムジンを取り巻く人間一人一人の視点からも物語が同時並行で動くのがとても良いですね。
キャト氏のテムジン、タイチウト氏のタルグタイとトドエンギルテ、ジャンダラン氏のジャムカ。
この3勢力がどうやってまとまりモンゴル民族が統一されるのか、テムジンが主役だが、それぞれの視点から描かれていくのがとても興味をそそります。
まだ、物語には名前しか登場しないテムジンの許嫁のボルテが今後どんな感じに登場するのか楽しみですね。
みんなの感想を紹介
みんなのレビューを紹介します。
その名の通りチンギスカンの物語になります。
チンギスカンの事は今まで名前しかしらず、北方謙三さんの歴史小説が好きで、読ませていただく事になりました。
吸い込まれる様に読むことができ、あっという間に読み終えてしまいました。
これからも、読ませていただきますが、興味のある人は是非手に取って読んでみてください。
最後に自分は、チンギスカン(テムジン)より、ボウルチュという少年が好きになりました。
御大待望の新作、今度はモンゴル。
まず表紙が格好良い。
安くない金を払って本を買うのだから、これぐらい部屋に置いて見栄えのするものを求めたい。
そして次にページを開いて感じたのが、水滸伝シリーズと比べての読みやすさだ。
これまでは登場人物や地名など漢字ばかりで読み仮名もたくさんふってあるゆえ、1ページの情報量の多さに挫けてしまいそうなことが何度かあった。(もちろん内容は面白いのだが)
比べて本作はパッと見てかなりすっきりしている。
それで北方節の軽快な文体だから、今まで以上にページを繰る手が止まらない。
実は連載時から読んでいるのだが、本になるだけでこうも読みやすくなるのかと驚くほどだ。
巻末に「連載時から加筆・訂正を加えた」とあり、どこがどう変わったかまで検証はしていないが、それも影響しているのかもしれない。
さて物語の方であるが、そこはまだ第一巻。驚くような展開はない。
しかしこれから先、壮大なドラマが待ち受けているのだという期待感を抱かせるには充分だ。
我々読者はテムジンと共に、第一歩を踏み出したのだ。
この先どうなるのかは、予測がつかない。
史実とはいえ、御大がどう書いていくのかは予測不能だ。
しかし全て終わる時、この第一巻が大切なものになっているだろう予感はある。
これからの新たな旅路を楽しみに待ちたい。
今度は、モンゴル。主人公はテムジン、かのチンギス=ハンである。チンギスを扱う書籍と言えば井上靖の『蒼き狼』が代表的だが、ヨーロッパのや中国史上の英雄たちと比べると、類書は極めて少ないように思われる。
その意味でも十分に愉しみである。
世界を席巻したモンゴル帝国であり、壮大なスケール感を期待させるが、登場人物は多く、それらをしっかり把握するのは少々骨が折れたのは事実だ。
それでも、父イェスゲイ死後のテムジンが如何なる苦難を経て、モンゴル族の長を継ぐ者として成長を遂げたのかが見事に語りつくされていて、今後の物語の中での複線たるのではないかと期待させられる。
北方謙三氏の小説は初めてで、歴史物も初めてです。
しかし、一気に読んでしまいました。
チンギスカンの事は40歳前の記録がほとんどないと言うことで北方氏が、全部自分で書けると対談で言ってたけど、本当に面白いです。
チンギス紀1巻火眼の最安値は?
チンギス紀の最安値はどこか調べました。
結論から言うとアマゾンも楽天もどちらも同じ値段でした。
ですから、お好きな方から購入すると良いと思います。
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北方謙三のおすすめ作品を紹介
チンギス紀以外にも北方謙三さんの作品のおすすめ作品を紹介します。
私が一番おすすめなのは三国志です。
なぜかというと、この作品が私にとっての北方謙三作品だったからです(笑)
歴史好きの方で三国志の事を聞いたことがない方はいないと思います。
ですから、誰でも読める面白い本だと思います。
時は、後漢末の中国。政が乱れ賊の蔓延る世に、信義を貫く者があった。
姓は劉、名は備、字は玄徳。
その男と出会い、共に覇道を歩む決意をする関羽と張飛。
黄巾賊が全土で蜂起するなか、劉備らはその闘いへ身を投じて行く。
官軍として、黄巾軍討伐にあたる曹操。
義勇兵に身を置き野望を馳せる孫堅。
覇業を志す者たちが起ち、出会い、乱世に風を興す。激しくも哀切な興亡ドラマを雄渾華麗に謳いあげる、北方〈三国志〉第一巻。
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次にお勧めなのが水滸伝です。
これも名前ぐらいは聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
この作品は司馬遼太郎賞を受賞するほどの超傑作です。
どんな内容化というと。
十二世紀の中国、北宋末期。重税と暴政のために国は乱れ、民は困窮していた。
その腐敗した政府を倒そうと、立ち上がった者たちがいた―。
世直しへの強い志を胸に、漢たちは圧倒的な官軍に挑んでいく。
地位を捨て、愛する者を失い、そして自らの命を懸けて闘う。
彼らの熱き生きざまを刻む壮大な物語が、いま幕を開ける。
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ほかにも面白い作品は沢山ありますから、興味があったら是非調べてみてください。
まとめ:モンゴル帝国と元は別の国なので注意!
チンギス紀について紹介しました。
良く勘違いしている方がいるんですが、モンゴル帝国と元という国は別物ですので注意してください。
モンゴル帝国を作ったのはチンギスハーンですが、元はフビライハーンという人物です。
チンギスハーンのなした偉業が今後どう描かれるのか。
2巻以降も楽しみですね。