チンギス紀3巻虹暈 (こううん)【北方謙三】の感想と評価は?モンゴル族を統一!?

水滸伝や三国志・岳飛伝といった歴史小説を書くことで有名な北方謙三さん。

その北方謙三さんの最新作チンギス紀。

もちろんあの歴史上2番目に大きな領土を広げたモンゴル帝国を作った男チンギス・ハーンの物語です。

今回は、チンギス紀の3巻虹暈 (こううん)を読んだ感想を紹介します。

チンギス紀3巻虹暈 (こううん)のあらすじは?

兵士を集め同じモンゴル民族であるタイチウト氏のタルグタイとトドエンギルテと戦うことになるテムジン(後のチンギスハーン)。

戦いは優勢かと思いきや、そこに50騎の兵士が現れます。

その50騎の兵士の練度はすさまじく、テムジンは2度も戦いに敗れます。

その50騎の兵士を率いる男の名は玄翁。

玄翁は傭兵で1度目はトドエンギルテ、2度目はタルグタイに雇われたのでした。

2度の敗戦の最中、タルグタイはテムジンの母親達の暮らしているゲルに攻め込みます。

そして、テムジンの弟が殺されてしまいます。

弟の仇となったタルグタイ・トドエンギルテ達は3度目の戦いをします。

タルグタイとトドエンギルテは別々にテムジンと戦い、タルグタイは腕をテムジンに落とされてしまいます。

そしてトドエンギルテはテムジンにやられます。

タイチウト氏の指導者の一人であるトドエンギルテが討たれたことでテムジン達キャト氏は勢力を拡大するかと思われたが、タルグタイがそれを抑え込みます。

片腕を失ったタルグタイとテムジンの戦いにもようやく決着がつくかというところでこの3巻は終わります。

チンギス紀3巻虹暈 (こううん)の評価は?

100点中90点です。

たった50騎の兵士に苦戦するテムジン。

玄翁の強さがこの巻では目立っていましたね。

2度も殺されかけ、弟も殺されてしまいます。

そういった中で少しずつ変わっていくテムジンについて描かれています。

ただ、この巻に関してはテムジンが主役というよりは、敵側のタルグタイやトドエンギルテ側から描かれた戦いという感じになっています。

主人公がテムジンであるにも関わらず、その敵側からの視点でテムジンを描いているのがちょっと新鮮な感じがしましたね。

みんなの感想を紹介

チンギス紀3巻虹暈 (こううん)を読んだみんなの感想を紹介します。

  • 3巻目にして、だいぶテムジンがチンギスっぽくなってきた。新顔も出てきて、そちらのストーリーもグッとくる。

  • 北方謙三『チンギス紀 三: 虹暈』読了。1,2巻では物語が足踏み状態だったため、次巻以降読もうか迷っていましたが、3巻に入り岳飛伝に出てきた人物の登場を機に物語が動き始め面白くなってきました。

  • 北方謙三先生のチンギス紀3巻読み終えた。読むのに途轍もなく力がいる作品だな。ただ面白いっていうのじゃなくて、うまく言葉にあらわせないのだけど… 4巻いつ発売されるのか。待ち遠しい。

  • 北方謙三『チンギス紀 三: 虹暈』を読んでる途中。大水滸の延長で読み始めたが、序盤とはいえ舞台が遊牧民族で交渉が羊だったりするので、水滸伝以前に戻った感じがして(時代は岳飛伝後)1,2巻はなかなか読むのが進まなかった。でも3巻目に入り新たな登場人物も出てきて面白くなってきた。

  • ようやっと『チンギス紀3巻に突入です。のっけからあっさり彼奴が登場したのですが、これってテムジンととりあえずは敵対って構図でしょうか……。かつての楊令と胡土児の図式の踏襲でしょうか。妄想はいろいろと尽きないのですが、とにかく読み進めるです。 (頑張れボオルチュ……)

  • 元朝の祖であるチンギス・カンの生涯を綴る、シリーズ第3巻です。 一族を守るという使命が全うされんとするとき、己は何をもって疾駆すべきか…虹や暈(かさ)のようにつかみどころがない志の機微が描かれた巻でして、その表現力に感服でございました。

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北方謙三のおすすめ作品を紹介

チンギス紀以外にも北方謙三さんの作品のおすすめ作品を紹介します。

私が一番おすすめなのは三国志です。

なぜかというと、この作品が私にとっての北方謙三作品だったからです(笑)

歴史好きの方で三国志の事を聞いたことがない方はいないと思います。

ですから、誰でも読める面白い本だと思います。

時は、後漢末の中国。政が乱れ賊の蔓延る世に、信義を貫く者があった。

姓は劉、名は備、字は玄徳。

その男と出会い、共に覇道を歩む決意をする関羽と張飛。

黄巾賊が全土で蜂起するなか、劉備らはその闘いへ身を投じて行く。

官軍として、黄巾軍討伐にあたる曹操。

義勇兵に身を置き野望を馳せる孫堅。

覇業を志す者たちが起ち、出会い、乱世に風を興す。激しくも哀切な興亡ドラマを雄渾華麗に謳いあげる、北方〈三国志〉第一巻。

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次にお勧めなのが水滸伝です。

これも名前ぐらいは聞いたことがあるんじゃないでしょうか。

この作品は司馬遼太郎賞を受賞するほどの超傑作です。

どんな内容化というと。

十二世紀の中国、北宋末期。重税と暴政のために国は乱れ、民は困窮していた。

その腐敗した政府を倒そうと、立ち上がった者たちがいた―。

世直しへの強い志を胸に、漢たちは圧倒的な官軍に挑んでいく。

地位を捨て、愛する者を失い、そして自らの命を懸けて闘う。

彼らの熱き生きざまを刻む壮大な物語が、いま幕を開ける。

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