水滸伝や三国志・岳飛伝といった歴史小説を書くことで有名な北方謙三さん。
その北方謙三さんの最新作チンギス紀。
もちろんあの歴史上2番目に大きな領土を広げたモンゴル帝国を作った男チンギス・ハーンの物語です。
今回は、チンギス紀の2巻鳴動を読んだ感想を紹介します。
チンギス紀2巻鳴動のあらすじは?
キャト氏の領土に戻ってきたテムジン(後のチンギスハーン)はキャト氏の長になります。
ライバル民族のタイチウト氏のトドエンギルテ、ダルグタイに追いかけられながらも逃げ回ります。
逃げ回りながらも自分が帰ってきたと領民に知らしめるため旗を掲げ領土を回ります。
そして集まった兵は200人程度だった。
しかし、テムジンの首を狙うタイチウト氏700人と戦い敵を追い返します。
これを聞きつけテムジンの元に徐々に兵が増えていきます。
それをよく思わないトドエンギルテとタルグタイは逃げ回るテムジンの母親を人質に取ろうとします。
人質にとればテムジンも対峙しないわけにはいかないと考えテムジンの母親ホエルンのゲルを包囲します。
そこでタルグタイの部下の一人が誤ってテムジンの母親を殺そうとします。
母の身代わりになって切られて死んでしまうカウチン。
その知らせを聞き激怒し二人の兵4000人にたった1200人の兵で立ち向かうテムジン。
結果は敗れるも何とか一命をとりとめます。
敗れはしたが、タイチウトとまともに戦うテムジンの熱意にひかれさらに兵が集まってきます。
再戦を誓うテムジンは鉄製の武器を手に入れるため人を集めていきます。
チンギス紀2巻鳴動の評価は?
100点中90点です。
チンギスハーンに関する資料はほとんどないのにも関わらずここまで人間性あふれる人物を描けるのはすごいですね。
チンギスハーンと言えばすごい強くて負けなしといったイメージがありますが、戦いに負けてつよくなるといった感じもとてもいいです。
テムジンだけでなく、友となるジャムカの事もしっかりと同時に描かれているのもいいですね。
お互いを良き理解者であり友でありライバルとしてちゃんと描かれています。
また、敵であるタイチウト氏のトドエンギルテとタルグタイについても描かれているので、相手の事もわかるのがいいですね。
敵の事も知らずに戦っているのと敵側の事情が描かれているのとでは全然違うのでそこもいいです。
そして何といってもテムジンの嫁のボルテ。
結構しっかり者として描かれています。
そのうちオルドもあるのかなと期待しています(笑)
みんなの感想を紹介
チンギス紀2巻鳴動を読んだみんなの感想を紹介します。
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テムジンやジャムカといった中心的な人物として書かれている人らよりも小者な印象が否めない敵方の族長らに惹きつけられた。著者の書く男達は一人一人がどうにも魅力的で肩入れしたくなる。周辺の事情や裏切り者と思しきキャトの嫡流等が巧みに語られ次巻にも期待が募る。
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訳あってモンゴルから逃げていた主人公のテムジンがモンゴルに戻ってきて、いよいよ仲間と共に旗を掲げ駆け回る。もうね、面白くて一気読みです。火眼もそうだけど、読んでて眠くなるということがなかったです。
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モンゴル族キャトの地に戻ったテムジン 秋のはじめ月満ちる夜 旗を掲げた その燃えるような眼は何を見つめているのか 天のもとに大地はひとつ テムジンの兄弟 家臣 仲間たちに 胸が躍る 愛馬サルヒと共に敵中を駆け抜けるテムジン 突き刺さる矢 モンゴルの大地が鳴動する
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ジャムカとは気が合いそうだなぁと思ってたよ、うん。 若いうちに一度大敗しておいたほうがいい。生きていれば負けではない。 コンギラトの岩山にいるという、ジェルメの師が気になる!
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元朝の祖であるチンギス・カンの生涯を綴る、シリーズ第2巻です。 帰還したテムジンを中心にあらゆるものが動きはじめる巻でして、この先展開されるであろう世界の広さを感じる底知れぬ巻でございました。
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北方謙三のチンギス紀2巻まで読み終えました。これはまた良い旅が始まる予感がします。
チンギス紀2巻鳴動の最安値は?
チンギス紀の最安値はどこか調べました。
結論から言うとアマゾンも楽天もどちらも同じ値段でした。
ですから、お好きな方から購入すると良いと思います。
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北方謙三のおすすめ作品を紹介
チンギス紀以外にも北方謙三さんの作品のおすすめ作品を紹介します。
私が一番おすすめなのは三国志です。
なぜかというと、この作品が私にとっての北方謙三作品だったからです(笑)
歴史好きの方で三国志の事を聞いたことがない方はいないと思います。
ですから、誰でも読める面白い本だと思います。
時は、後漢末の中国。政が乱れ賊の蔓延る世に、信義を貫く者があった。
姓は劉、名は備、字は玄徳。
その男と出会い、共に覇道を歩む決意をする関羽と張飛。
黄巾賊が全土で蜂起するなか、劉備らはその闘いへ身を投じて行く。
官軍として、黄巾軍討伐にあたる曹操。
義勇兵に身を置き野望を馳せる孫堅。
覇業を志す者たちが起ち、出会い、乱世に風を興す。激しくも哀切な興亡ドラマを雄渾華麗に謳いあげる、北方〈三国志〉第一巻。
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次にお勧めなのが水滸伝です。
これも名前ぐらいは聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
この作品は司馬遼太郎賞を受賞するほどの超傑作です。
どんな内容化というと。
十二世紀の中国、北宋末期。重税と暴政のために国は乱れ、民は困窮していた。
その腐敗した政府を倒そうと、立ち上がった者たちがいた―。
世直しへの強い志を胸に、漢たちは圧倒的な官軍に挑んでいく。
地位を捨て、愛する者を失い、そして自らの命を懸けて闘う。
彼らの熱き生きざまを刻む壮大な物語が、いま幕を開ける。
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ほかにも面白い作品は沢山ありますから、興味があったら是非調べてみてください。